国際旅団解散式



 「我われのもとへ帰ってきておくれ。我われとともにあれ、故国を失った者は再び故国を見出すだろう。友情を奪われた者は再び友を得るだろう。そして、あなたがたは全員、スペイン全人民の愛と感謝の気持ちを知ることだろう。我われは今も、そして将来も、心からこう叫ぶだろう。『国際旅団の英雄たちに永遠の命あれ!』」・・・・国際旅団解散式でドローレス・イバルリのスピーチ・1938年10月・バルセロナ 

(ロバート・キャパ『スペイン内戦』より)




ロバート・キャパ(本名アンドレ・フリードマン):
 1913年、ハンガリー・ブダベスト生まれ。学生運動で国を追われ、ベルリンで架空のアメリカ人写真家「ロバート・キャパ」の名前で作品を発表。スペイン市民戦争の写真「崩れ落ちる兵士」で有名に。戦後にアメリカ市民権を得る。
 1954年4月に初来日。その滞在中の5月、急に行くことになったインドシナ戦争の取材中に同年同月25日地雷により不帰の客に。享年40歳。