８．結膜炎に　

　元気、元気のミーくんが病気になった。病名は結膜炎。治るのに3週間ほどかかり、しぶとい病気だった。
　気がついた時には、えらく涙を出すミーくん、それも左目から。
　食欲も元気もあるし、軽く考えていたら、病状はドンドン悪化。左目全体が充血し、目ヤニが出るようになり、それがくっついて大変になってきた。

　早速、シートン動物病院へ連れて行き診察を受ける。注射と飲み薬と目薬。
　普通だったら、これで良くなると思っていたが、それでも病状は悪化する。

　結局、前回の診察から4日ほどで、また、動物病院へ行くことに。先生は、「ありゃ、悪化している。目薬を変えましょう」との診断。これでなんとか回復し、やれやれひと安心。

今年の猛暑、ミーくんだけでなく、トラちゃんもタマちゃんも体調を崩し、ひとり元気だったのは純毛オーバーを着たままのチビだけだった。

９．ピン外し（兄譲りの悪癖）　

　兄譲りの悪癖・ピン外しをやり出したミーちゃん。トラちゃんの急病死など思わぬ出来事があり、この悪癖に気がつくのが遅くなった。
　2階の畳の上敷を大きなピンで固定しているが、ピンの本数がだんだん減ってきていることに気がついた。経験から「こりゃー、犯人はミーちゃんだな」と推測していた。
　そしてある日、ミーちゃんが私の目の前でピン外しをやり出した。「こら〜」と叱ったが、面白いらしく、なかなか止めようとしない。
　チビの時もしばらくすると、ピン外しに飽きたのか、いつのまにかこの悪癖は治っていた。
　ミーちゃんの場合も、気長に待つしかないのか。
　だが、夜の暗い中で2階に上がり電気を付けるまでが要注意。ピンを踏んだりして、ケガをしないよう人間が自己防衛するしかない。
　それにしても、行方不明のピンは一体どこにあるのだろう？


＜追記＞　行方不明のピンが見つかった。 なんと、ミーちゃんは上敷の下に、それもずっと奥の方に入れ込んでいた。
　上敷を歩いてみて異物が足の裏にあたるので、調べてみたら行方不明のピンがぞろぞろ。ピンが差してあった元々の場所からあまり移動していない。
　同じ悪癖の先輩・チビくんの場合は、ベランダ側のカーテンとマルチネットの間で入れていて、人間が踏まないようにしており（たまたま？）、親ばかとして感心したところ。
　ミーちゃんの悪癖も、後処理がなかなかのもの。「こりゃー、兄弟そろって賢いのでは？」と思っている。

10．ミーくんの絶食　　　　　

　トラちゃんの急病死に気を取られている間に、ミーくんは身体の具合がおかしくなっていた。病状は重症の下痢。
　1番の原因は、食べ盛りで食いしん坊のミーくんに、ついつい油断し甘くなり、結果として食べさせ過ぎたこと。
　だが、ミーくんの病状がひどい時は、ほとんど垂れ流し状態でトイレまで持たない。私はティッシュの箱を持って始末しながら、ミーくんの後を追いかけた悪夢のような時期も。気持ちが悪いのか、しきりにナメナメする彼のオシリは、お猿のように真っ赤っか。

　ほとほと困り果てて、シートン動物病院で診察をしてもらい、「24時間の絶食」となった。「心を鬼にして実行して下さい」と病院からはアドバイス、だが、これを実践するのは飼い主もつらいことだった。
　というのも、ミーちゃんは絶食だが、他のネコには普通に食事させなければならない。
　かくして、お食事タイムにミーくんは、エサ場の台所から排除されてドアを閉められシャットアウト。
　他のネコの食事が終わり、台所に入れてもらっても食事はない。「どうして、ボクのご飯はないでちゅか？」と、うらめしそうな眼で私を見るミーくん。
　水洗いしてきれいな食器をペロペロとなめてみるミーくん。分別ゴミでカン・ペットボトルのビニール袋を引っ張っていって、袋を破りエサ缶（水洗いして何もないのに）をナメナメするミーくんなど・・・。

　しかし、その絶食と事後の食事量制限の効能で、ミーくんの病状はなんとか回復しつつある。「やれやれ、フー！」と、思わず出るため息。
　今年の猛暑は、トラちゃんが急病死、ミーくんは結膜炎と重症の下痢と、「一難去ってまた一難」の夏だった。お陰で私まで少し体調を崩した次第である。

　　　　　　　　　※参考：ミーくんの絶食・・・猫のshortstory

11．こんな時、ミーくんの実家からお見舞いメール　

　こんな時、ミーくんの実家からお見舞いメールが届いた。チビくんもミーくんも面倒を見た保育士トラちゃんの良さを、よく理解されていた中元さんならではのメールだった。

◆中元さん（実家）からのお見舞いメール◆　　　　　　　　　　

こんばんは。台風は事なくて良かったですね。
そして段々秋らしくなってきています。

トラちゃんが天に召されてから、もうすぐ1ヶ月が経とうとしていますが、吉田さんはいかがされてますか？
気持ちを切り替えて頑張っておられたら安心出来るのですが。

特別優しい方なので、悲しみを引きずって体調を崩されてなければ良いなと思っています。
吉田さんを必要とする坊主たちが他にもいてますし、誰よりも彼らが支えてくれると思います(^^)

朝が冷えてきましたのでご自愛ください(^^)

　私は、嬉しくて有り難くて、こんなお礼のメールを出した。

私から実家へのお礼メール　　　　

心のこもったお見舞いメールを有り難うございます。
ご心配をおかけしましたが、体調は戻りましたのでご安心下さい。
でも、複数飼育のよさか、気落ちしている暇がありませんでした。

というのは、トラちゃんの悲しい出来事があった頃から、ミーくんがひどい下痢症状になりました。
私は、「五里霧中」ではなく「下痢喪中」と呼んでいますが、冗談はさておき、動物病院に何回も通う始末。この間までトラちゃんの病気でほとんど日参したばかりなのに。

重症の時は、ティッシュの箱を持って、垂れ流し状態のミーくんの後を追いかけるという悪夢の日々も送りました。
でも、お陰様で、絶食と特別食の効果もあり、なんとか回復してきました。
原因は、食べ盛りのミーくんを、ちょっと甘やかしすぎ、食べさせすぎたことにあります。厳しく反省、反省！

とまあ、元気にネコたちの世話に明け暮れていますので、ご安心を。（今もミーちゃんがプリンターの上からパソコンに向かう私を見てます。可愛い顔で！）

台風一過、涼しいのを通り越して寒くすら感じる気候、中元さんもラーメンとかスイートとか食べすぎないようご自愛下さい。

まずはお礼まで。

12．夜のチュパ、チュパ　　

　まもなく、生後6カ月を迎えるミーくん、最近夜寝る時にチュパ、チュパをする。
　ネコたちはそれぞれの寝場所を持っている。押し入れで寝るのがタマちゃん、私の布団の上がチビくんとミーくん。
　布団の足元がチビくんで、ミーくんは布団の肩口あたり。

　そこで、私の手が近くにあると、ミーくんは手の平の柔らかい部分でチュパ、チュパし始める、おっぱい代わりなのだろう。
　でも、ママみたいに母乳が出ないので苛立つミーくん、時々鋭い歯を立てる、これが実に痛い。

　思わず「イタタ！」と手を引っ込めると不満そうな眼で私を見る。しかたなく手を貸す。またしばらくすると、「イタタ！」と。この繰り返しだが、そのうちミーくんが寝てしまう。
　手を出さなかったら、どうなるか？顔の近くにミーくんが近寄って、鼻の頭をチュパ、チュパやられた経験がすでにある。

　これからもっと寒くなって、手は絶対に布団の中という時期になったら、「私の鼻はだんだん高くなるのだろうか？　それともお茶の水博士みたいに？」と、チョッピリ不安な日々だ。

13．生後6カ月にミーくん　

　今日でミーくんは生まれてから6カ月。わが家に来た時から？猛暑が始まったような気がするが、早いもので今度はミーくんにとって初めての冬が来た。チビ兄ちゃんほどではないが、ちょっぴりロングコートの純毛が役に立つ季節。
　ミーくんの近況報告で、久しぶりのメールを実家の中元さんへ送った。

＜生まれて6カ月に＞・・・私から実家へのメール　　　　

ごぶさたしています。その節はお世話になりました。

さて、おかげさまでミーくん6カ月を迎えました。本当は明日なのですが、明朝行動があり近況報告を今朝送らせていただきました。

�@　大きく重くなりました。首回りの毛はまだまだですが、シッポはずいぶん大きくなりました。後ろから見るとカモノハシみたい。アイスバーみたいだった先っぽの白い毛、そのままに。

�A　でも、夜、布団の肩口あたりで丸まって寝ますが、私の手の柔らかい部分をチュパ、チュパします。ママのおっぱい代わりか、まだまだ赤ニャンが残っています。

さて、他のネコとの関係は・・・

●チビ兄ちゃんと
ミーくんが身体が大きくなったせいか、プロレスごっこも負けていません。
ドッカーンと、ミーくんの体当たりでチビくんひっくり返ります。たちまち兄ちゃんが怒り、追いかけっこが始まります。
でも、しばらくすると、追いかけているのがミーくんで、逃げるのがチビ兄ちゃんだったりして・・・。
まあ、兄弟らしく仲良くプロレスごっこしています。

●タマちゃんと
トラちゃんが急死して、最年長の（7歳）タマちゃんですが、トラちゃんみたいなリーダーは無理みたい。
メスでシャイで身体が華奢なタマちゃん、とうていミーくんの相手にはなりません。
それでも、生意気な赤ニャンを「シャー！」と威嚇しますが、平気でタマちゃんのご飯を横取りするミーくん。

とまあ、元気でおります。どうぞご安心下さい。

今朝は一段と寒くなりました。どうか、中元さんも風邪を引いたり、食べ過ぎたりしないよう、くれぐれもご自愛下さい。
それでは。